映像制作用カメラ「FUJIFILM GFX ETERNA 55」新発売

2025.09.11

約2.0kgの軽量ボディにより撮影時の機動性を確保、
映像の色味やトーンを統一的に管理し、撮影から編集までの効率的な映像制作環境を提供

2025年9月11日

富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、当社初の動画専用機となる映像制作用カメラ「FUJIFILM GFX ETERNA 55」(以下、「GFX ETERNA 55」)を2025年10月下旬より発売開始します。「GFX ETERNA 55」は、35m判の約1.7倍となる対角約55mmの1億画素ラージフォーマットセンサー*1「GFX 102MP CMOS II HS」と高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載した映像制作用カメラです。「GFX ETERNA 55」は、豊かな階調表現と立体感のある映像表現に加え、当社が創業以来90年以上にわたり培ってきた色再現技術によって、より多彩な映像表現を実現します。

「GFX ETERNA 55」は、横43.8mm x 縦32.9mmと映像制作用カメラとして世界で最も縦方向に長い*2ラージフォーマットセンサーを採用しており、制作現場ではフルサイズやSuper35mmフォーマットを凌駕するイメージサークル*3を保持します。そのため、対角55mmラージフォーマットセンサーをフルに活かした4:3オープンゲート撮影ができる「GF」フォーマットや、「Premista」「35mm」「アナモフィック(35mm)」「Super35」の全5種のシネマフォーマットが選択できます。同梱する「PLマウントアダプター G」などのマウントアダプターを装着することで、レンズ選択の幅が拡がり、映像制作者の意図に応じた画づくりをサポートし、多様な映像表現を追求できます。

また、当社デジタルカメラ「X/GFXシリーズ」でご好評いただいている、写真フィルムを交換する感覚で様々な色調表現ができる当社独自の「フィルムシミュレーション」を搭載。ハリウッドなどの映画製作の第一線で活躍した往年の名撮影監督が愛したシネマルックをデジタルで表現した映画用カラーネガフィルム「ETERNAシリーズ」など、全20種類のフィルムシミュレーションを、映像制作で使用できます。また、映像の色情報を定義したデータファイル、LUT(Look Up Table)を最大16個読み込むことができ、撮影からポストプロダクションまで統一感のある色の管理が可能となり、効率的な映像制作環境を提供します。

「GFX ETERNA 55」は映画やドキュメンタリー、コマーシャル、ミュージックビデオなど様々なジャンルにおいて、ラージフォーマットセンサー特有の魅力を活かした階調豊かで立体的な映像表現と、豊富な情報量を活かした編集耐性の高さにより、映像制作の現場に新たな価値を提供します。

※1 対角線の長さが54.8mm(横43.8mm×縦32.9mm)で、35mm判の約1.7倍の面積を持つイメージセンサー。
※2 2025年9月11日現在。シネマ用途向けに市販されている映像制作用カメラと比較。(富士フイルム調べ)
※3 レンズを通った光が結像する円形の範囲のこと。