GF500mmF5.6 R LM OIS WR:フェデリコ・タルディトが語るインプレッション

GF500mmF5.6 R LM OIS WR:フェデリコ・タルディトが語るインプレッション

2024.05.24

写真は常に私の人生の一部でした。

写真家になる以前から、写真は私の中で比類なき情熱でした。

私はポートレート写真から始めて、スポーツ写真に移りましたが、主にその表現力と感情的な面に焦点を当てました。

今年、2024年は、私にとって非常に重要な年です。私の写真家としてのキャリアをスタートさせたのがちょうど20年前、長年お付き合いいただいている富士フイルムというブランドが誕生したのが90年前だからです。

20年前を振り返ってみましょう。2004年、私は初めてラリーやモーターレースを撮影し始めました。その後、大手のエージェントと契約し初めてのサッカーの試合、チャンピオンズリーグ、オリンピックの撮影をしました。その頃、最初のラージフォーマットのデジタルバックが登場し始めましたが、これは主に広告、静物、その他スタジオワークを行う写真家向けのものでした。当時、あのサイズのセンサーを屋外撮影に使用するなんて、考えただけでも狂気でした。

スタジオのパートナーと初めて買ったラージフォーマットカメラを今でも覚えています。その後すぐに売却しましたが、それはスタジオでコンティニュアスフォーカスを使っても、動く被写体には使えなかったからです。さらに、重くてサイズが大きいためにかさばり、屋外での使用は不可能でした。

そうした失敗を経て、2018年に初めてGFX50Sを手にしたおかげで、私はようやくスポーツ写真の世界に本当の意味でアプローチすることができました。

ラージフォーマットの画質のおかげで、少なくともアスリートのポートレートに関しては、得られた結果に非常に満足しました。

思い返してみると、サイドライン上で見ていた私はラージフォーマットに焦点距離500mmを組み合わせるなんて想像もできませんでした。このレンズを徹底的にテストする機会があると分かったとき、私は躊躇することなく直ぐにGFX 100 IIとの組み合わせでフィールドでの試写を行うことにしました。

オートフォーカスをテストするのに、最も困難で複雑な団体競技の1つであるアメリカンフットボールを選びました。イタリアのトップアメフトリーグでプレーするトリノ・ジャガリのチームにコンタクトを取りました。私が普段取り組んでいるサッカーとは異なり、選手同士の距離が遥かに近く、選手たちは複雑に動き予測しにくいです。言うまでもなく、被写体の前で多くの選手が動いているため、カメラやレンズでの追尾は容易ではありません。

彼らのトレーニングセッションに何度か参加して、動き、選手、ゲームのダイナミクスを徹底的に理解した後、私は初めてラージフォーマットでスポーツ競技を撮影することになりました。それはGF500mmF5.6 R LM OIS WRのおかげでようやくそれが可能になりました。

私はFUJIFILM X-H2Sの速い動作速度に慣れていたので、新しい撮影スタイルに慣れるのに少し時間がかかりました。8コマ/秒という連写性能は私のX-H2Sの40コマ/秒とは異なりますが、それでも試合を追うには最適でした。そして何よりも、GF500mmF5.6 R LM OIS WRはオートフォーカスの点で非常に高速で信頼性があります。

私は被写体を際立たせるために、開放絞りで撮影することが多いのですが、新しいレンズの開放絞りでの性能に、初めて使用したときから興奮しました。ボケの効果は本当に心地よく、背景やシーンの邪魔なものから被写体を完全に分離することができます。焦点距離500mmのレンズ(35mm判換算で400mm相当)は、ほとんどのスポーツに最適です。特に、サッカーやアメフトには、待ち望まれた最高の単焦点レンズです。

焦点距離が非常に長いにもかかわらず、特に35mm判換算で400mm相当の他のレンズと比較すると、非常に軽量です。これは試合中の取り回しをずっと簡単にします。耐候性は不可欠です。屋外での撮影において、これはすべてのスポーツ写真家にとって「必須」の機能となります。

しかし、その際たる特徴は編集に確認できます。GFX100 IIのファイルは、GF500mmF5.6 R LM OIS WRと組み合わせたとき、実に素晴らしいものです。露出のラチチュードは信じられないほど広く、JPEGのみを使用していても、ハイライト部が飛んだりシャドウ部がつぶれたりするのを抑えられます。ディテールもシャープネスも目を見張るほどです。1億200万画素のカメラのおかげで自由にトリミングができ、同じフレームを異なる方法でトリミングするだけで、同じフレーム内の異なる画像が得られます。これは、納品時に非常に有用なリソースになります。

私はETERNAシネマフィルムシミュレーションで撮影しました。これにより、軽量で扱いやすいJPEGでディテールの豊かさを維持できました。

この作品は、私にとって長い活動の始まりに過ぎません。GF500mmF5.6 R LM OIS WRとGFX100 IIの組み合わせは、さまざまな分野でのアクション写真の可能性と世界を広げてくれるので、これから楽しみです。