Anthony Thorne
ブリーチバイパスの名前や特徴的な写真をよく目にするようになっても、それが日本の映画から生まれた技術であることはそれほど有名ではありません。高いコントラストと低い彩度の組み合わせによる強いルックで、非現実的で冷たい印象を与えるため、未来を描くSFやサイコスリラーなどの映画でリバイバル的な人気となりました。
コントラストと彩度、さらに色相だけを似せてブリーチバイパスらしい雰囲気を作り出すのではなく、「こういうものをETERNAで撮って処理したらどうなるか?」という結果を解析することにより、プロセスがシミュレートされています。
SF映画で使われることから高層ビルが多い都市風景との相性が抜群なのはもちろんのこと、映画がルーツであることを考えると16:9のフォーマットで使ってみるのもいいでしょう。もともとは古い時代を再現するための苦労が生んだルックなので、アンティークや古い建築物にもよく合います。シネマティック=映画的という褒め言葉がありますが、ETERNA BLEACH BYPASSは生まれながらのシネマティックです。