XF200mmF2でUEFAスーパーカップを撮る

2018.08.24

2015年にキヤノンからFUJIFILM Xシリーズに移行して以来、私は単焦点の大口径望遠レンズの登場を待ち望んでいた。もちろん、XF50-140mmF2.8やXF100-400mmF4.5-5.6といった高性能な望遠ズームもあるが、スポーツ写真、特にエストニアや周辺国の暗いアリーナでは、明るさ一を段分でも稼ぎたい。それに、アクションスポーツ写真で重要な要素は、大口径レンズから成す被写体と背景との切り離しだ。

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新たに発表されたフジノンXF200mmF2 R LM OIS WRには、アクションスポーツに必要なリーチと明るさがある。先日、エストニアのタリンで行われたUEFAスーパーカップ2018は、ヨーロッパサッカーでも最も大きなイベントの一つ。このマッチをこのレンズで撮影する機会に、私は幸運にも恵まれた。

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最近もっとも頼りにするカメラはX-H1。XF200mmF2とこのカメラのバランスはとても良い感じだ。手持ち、一脚、どちらの撮影でも困らなそうだ。レンズの質量は約2300g。一脚を必要とせず、ゲームを最初から最後まで手持ちで撮影するのに十分な軽さ。それに、レンズの品質と仕上がりは、Xユーザーが求める高い基準をもちろんクリアしている。

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このレンズでの撮影は純粋に楽しい。全てのフジノンの望遠レンズを使用したことあるが、このXF200mmF2がラインナップの中で最も高速なAFを兼ね備えている。サッカー向けにカスタマイズしたAF-CやシングルAFを、X-H1とXF200mmF2の組み合わせで使うと、まシャッターチャンスを、まず逃さない。普段のマッチだと、3×3グリッドに設定したゾーンAFで撮影に挑むが、今回はシングルAFでも、ピント合わせに困らなかった位だ。

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このレンズが実現する画質は、いままで試したどのフジノンレンズよりも優れている。第一に、本当にシャープで切れ味のよい描写だ。スポーツ写真では時にクロップを必要とするが、このレンズはディテールにとても富んでいるので、クロップをしても画質が犠牲にならない。そして、この長い焦点距離でF2の明るさを実現しているので、背景との分離はフルサイズの同等レンズと比べても遜色がない。ボケはとても滑らかで綺麗な円形をしている。ポートレート写真家もきっと気に入ることだろう。

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それに嬉しいことに、XF200mmF2には1.4xテレコンバーターが同梱されている。だからスポーツ写真に適した2つの焦点距離を1つのレンズで得ることが出来るのだ。専用設計されているので、動作はとても良い感じ。画質の劣化やフォーカス速度の影響は感じられなかった。

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要約すると、このレンズがFUJINONのレンズラインナップに加わったことで、Xシリーズはスポーツ写真家としての私のニーズに応えてくれたんだ。新たに加わったXF200mmF2は私が望んでいたよりも優れたレンズ。最新のXシリーズのカメラボディに装着することで、最も厳しい環境の撮影でも自信を持って仕事に取り組める!このレンズは本当にすべてのスポーツシューティングの必需品だ!

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