Values are based on REALA ACE
Values are based on PROVIA
“極上の普段着”
ネガフィルムは記念写真のためのもの、繊細な表現はできない、という常識が根強い時代があり ました。そこに生まれたのがREALA ACE。それまでネガフィルムが苦手にしていた紫や黄緑のように複雑な色の再現性が特徴でした。これが登場した背景として、ポジフィルム一辺倒になり、テクニックが尊重され過ぎたことで、写真と現実が乖離してリアルではないとの反発がありました。
「もっと自由に写真を撮ろう、そのほうが世界は魅力的に見えるじゃないか」と、REALA ACEを詰めたカメラでプロやハイアマチュアが作品を撮り始めました。 絶景ではなく日常にレンズを向け、美しさは身近なところにもあると気づかされます。この時代は最も多く写真がプ リントされた時代かもしれません。
甦ったREALA ACEは、深く軟らかなシャドウと硬めのハイライトを持っていて、澄んだ奥行きがあるためデジタル特有の濁りを感じません。あの時代のプリントが持っていた輝きを再現したようです。最先端の技術が惜しみなく投じられ、彩度が高い被写体ほど色を抑制する設計となっています。
新時代の常用ネガとして撮影条件を選べない時の対応力に優れているため、オールマイティに使えるフィルムシミュレーションです。対象が多岐にわたるスナップや家族写真に最適。ルックの主張は弱めに、被写体の持っている魅力を引き出してくれます。