CLASSIC CHROME FS RECIPE x Mia Moran

CLASSIC CHROME FS RECIPE x Mia Moran

2026.01.08

Mia Moranは、日常のひとコマをCLASSIC CHROMEをベースにしたFSレシピで記録する。

彼女にとって創造性は毎日の習慣であり、スタジオの撮影現場でも、ふとした旅の途中でも、物語を語る方法を探し続けている。意図的でありながらも自然体な形で自分の生活を記録し、見る人に自分の感じたままの瞬間を届けることを大切にしている。

最近では、そんな彼女が新たに挑戦したのが、富士フイルムのX-E5というカメラでCLASSIC CHROMEをベースにしたFSレシピを作ることだった。その狙いはシンプルだけど明確で、旅先でも自宅近くでも柔軟に使えて、撮ったそのままの写真に暖かみのある雰囲気をもたせること。どんな場所や状況でも、自分の感覚に寄り添った仕上がりを求めていたのだ。

Photo 2025 © Mia Moran | FUJIFILM X-E5 and FUJINON XF23mmF2.8 R WR, 1/4000 sec at F5, ISO 800

その場で生み出す歓び

「移動しながら創作できることが、私にとってはとても大事なことなんです」とMiaは言う。写真を撮ったあとに編集したり、あれこれ考え込んだりせずに、ただその瞬間を記録して楽しむ。それが彼女のスタイルだ。そんな即時性は、クライアントの動画制作のように、企画から完成まで何ヶ月もかかる仕事のバランスを取る役割を果たしている。

個人の写真は、彼女にとってクリエイティブなリセットでもあり、その場で結果を楽しめる機会でもある。「自分のために写真を撮ることは、まるで視覚的な日記でありタイムカプセルのようなもの。長い編集作業に時間をかける必要がない分、健全で楽しく、創造的なバランスが取れています」と彼女は説明する。

毎日の記録は、思い出を残すだけじゃない。Miaにとっては、クリエイティブな意識を絶えず磨く練習でもある。ポストプロダクションの遅延から解き放たれて、リアルタイムにその瞬間に反応することで、技術も視点も研ぎ澄まされていくのだ。

Photo 2025 © Mia Moran | FUJIFILM X-E5 and FUJINON XF23mmF2.8 R WR, 1/2000 sec at F4.5, ISO 2000

なぜCLASSIC CHROMEなのか

FSレシピのベースを選ぶとき、Miaは迷わずクラシッククロームを思い浮かべた。「CLASSIC CHROMEには落ち着いたニュートラルな雰囲気があるんだ」と彼女は話す。このフィルムシミュレーションは、その穏やかなトーンが世界の風景と見事に調和して、自分のイメージを自由に紡ぎ出す絶好の土台になるという。

ほどよく控えめな個性が、多くの写真家に愛されているCLASSIC CHROMEは、Miaが好む光の質とも相性が抜群だ。彼女は「ゴールデンアワーの光が大好きで、あの時間帯は色彩も光と影のコントラストも最高になります」と言う。気ままなロードトリップも、街中のスナップも、旅先で出会う壮大な風景も、このルックがあればすべてが美しく映えるのだ。

Photo 2025 © Mia Moran | FUJIFILM X-E5 and FUJINON XF23mmF2.8 R WR, 1/2000 sec at F4.5, ISO 2000

レシピを紡ぐ

Miaのフィルムシミュレーションのカスタマイズは、とても丁寧で緻密だった。彼女が特にこだわったのはトーンカーブとホワイトバランスだと言う。ホワイトバランスを5700Kに設定しR +3, B −5にすることで、暖かみのある落ち着いたトーンを生み出した。温かみがありつつも飽和感は均一でニュートラルさを崩さない、そのちょうどいい塩梅を目指したのだ。

粒状感は最小限に抑えたのもポイントだ。写真の質感や色彩、光と影のコントラストを通して自然なシャープさが伝わるように、あえてカメラにノイズを足さない選択をした。

赤と青を際立たせるために他にも細かな調整を加えた(色+2、シャープネス+1、クラリティ+2、高ISOノイズリダクション−4)。ゴールデンアワーやブルーアワーを歩きながら自然光と影の温かな輝きや鮮やかなコントラストを引き出すこと。それが、彼女の写真に多く見られる特徴的な魅力となっている。

Photo 2025 © Mia Moran | FUJIFILM X-E5 and FUJINON XF23mmF2.8 R WR, 1/1000 sec at F6.4, ISO 400

FSレシピがもたらす創造の自由

Miaにとって、FUJIFILM X-E5の魅力のひとつは、FSレシピを簡単かつ自由に作れることにある。「フィルムシミュレーションのベースに、自分だけのFSレシピを重ねて作ることで、頭の中に描いたイメージを形にしやすくなるんだ」と彼女は話す。それによって編集作業の時間が節約でき、その瞬間に目の前のシーンをきれいに切り取ることに集中できる。完成した写真を見るたびに、ますますそのイメージに惚れ込んでしまうという。

このシンプルさは、特に旅先での試行錯誤を後押しする。光が変わったり、思いがけない場面に出くわしても、すぐに別のフィルムシミュレーションに切り替えたり設定を微調整したりして、予想外の状況をむしろクリエイティブなチャンスに変えてしまうのだ。

Photo 2025 © Mia Moran | FUJIFILM X-E5 and FUJINON XF23mmF2.8 R WR, 1/1600 sec at F4.5, ISO 2000

カメラ内で仕上げる画作り

「カメラの中でイメージを作り、そのルックを形にすることで、時間を大幅に節約できるし、すぐに友達やSNSでシェアできるのが嬉しい」とMiaは言う。旅先ではパソコンも編集ソフトも持ち歩かずに撮影することが多いらしい。フィルムシミュレーションとFSレシピを使って、その場で写真を作り上げられる自由さが、撮る行為自体をさらにクリエイティブにしてくれるのだと語る。

こうした手法は、目の前の瞬間に集中させるだけでなく、思いもよらない結果を生み出す扉を開いてくれる。決まったルックで撮影することで、一枚一枚のフレームに向き合う姿勢が変わるという。

「撮りながら色んなフィルムシミュレーションを試すと、意図していたものとは違う結果にたどり着くことがよくあります。それがシーンの見方を変え、選んだフィルムシミュレーション次第で写真の中で際立つものが違ってきます。最初に思い描いていたイメージとは全然違うものに夢中になってしまうこともあるんです」と、Miaは教えてくれた。

Photo 2025 © Mia Moran | FUJIFILM X-E5 and FUJINON XF23mmF2.8 R WR, 1/1000 sec at F8, ISO 400

どこでも創造を叶える道具

MiaのFSレシピは、ただのカメラの設定にとどまらない。意図と偶発性を絶妙に融合させた、彼女なりの創作のアプローチだ。FUJIFILM X-E5の携帯性と手に馴染む操作感があれば、ふとした路傍の風景も、光に満ちた長い夕暮れも、いつでも手元で捉えられる。

彼女の考え方は、多くの写真家が共感する真実を映し出している。自分の望むルックをカメラに任せられれば、撮ることそのものに心を全集中できる。Miaにとってそれは、技術的な細かいことにとらわれず、その瞬間の感覚をまるごと写し取ることを意味している。

「フィルムシミュレーションを土台に、自分なりにカスタマイズしていくことで、無限の創造の自由が手に入る。大事なのは、過程を楽しみ、今この瞬間に意識を向けて、目の前で生まれるクリエイティビティに身をゆだねることです」と彼女は語る。

Photo 2025 © Mia Moran | FUJIFILM X-E5 and FUJINON XF23mmF2.8 R WR, 1/4000 sec at F5.6, ISO 800

Mia Moran のFSレシピ「Cali Vibes」

FILM SIMULATION: CLASSIC CHROME
MONOCHROMATIC COLOR: N/A
GRAIN EFFECT: WEAK, SMALL
COLOR CHROME EFFECT: STRONG
COLOR CHROME FX BLUE: WEAK
SMOOTH SKIN EFFECT: OFF
WHITE BALANCE: 5700K / R +3, B -5 
DYNAMIC RANGE: DR-P
D RANGE PRIORITY: AUTO
TONE CURVE: H 0, S 0
COLOR: +2
SHARPNESS: +1
HIGH ISO NR: -4
CLARITY: +2