GFX100RF x Kirsten Luce

2025.04.07
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2025年撮影 © キルスティン・ルース | 富士フイルム GFX100RF、1/4000秒 F4、ISO 1600

GFX100RF:フォトジャーナリズム x キルスティン・ルース

キルスティン・ルースさん、富士フイルム GFX100RFでオケフェノキー国立野生動物保護区の物語を写真で表現

何十年にもわたり、キルスティン・ルースさんは強力なイメージで影響力のあるストーリーを彩ってきました。心の痛みと喜び、高揚感あるドラマと静かなマインドフルネス、そして人類が自然にもたらす影響を伝えてきました。

最新のプロジェクトでは、ジョージア州のオケフェノキー国立野生動物保護区を訪れ、生態系の脅威に直面する湿地の様子を記録しました。誠意と富士フイルム GFX100RFを持って再びコミュニティの中心へと向かいました。

2025年撮影 © キルスティン・ルース | 富士フイルム GFX100RF、1/125秒 F6.4、ISO 2500

「どのストーリーでも、人生を肯定する人々とのつながりの瞬間があります」とキルスティンさんは話し始めます。「彼らの生活に受け入れてもらえ、私と共有してくれる。そして、彼らのメッセージを多くの人々に伝えられることに感謝しています。それが喜びなのです」

「背後にあるストーリーを理解せずに現場に入り、美しい写真を撮って去るだけでは不十分です。ジャーナリストとして、写真に文脈を与えなければ写真は本来の価値を持ちません」

2025年撮影 © キルスティン・ルース | 富士フイルム GFX100RF、1/2000秒 F4、ISO 400

クリエイターや機材にとって、こうした要件を実現するのは簡単ではありません。幸運にもキルスティンさんは、このプロジェクトに最適なカメラを頼ることができました。

「今回のような静かなストーリーでは、小型の機材を使わざるを得ません。GFX100RFは非常に軽量で、バッグに収めてボートからボートへ飛び移ることができます」とキルスティンさんは話します。

「最初は1つの焦点距離しかないことに懸念を抱いていましたが、画素数が多いため、たくさんの可能性があることに気づきました」

「35mmは、普段使いで素晴らしいレンズだと思います。レンズが1つだけなら、このレンズを最初に選ぶべきです。私はデジタルテレコンバーターを気に入っています。おそらく、GFX100RFの中で最高の機能です」

2025年撮影 © ライアン・タトル | 富士フイルム GFX100S II と フジノン GF32-63mmF4 R LM WR、1/400秒 F4、ISO 320

102メガピクセルのラージフォーマットセンサーにより、素晴らしい画質を維持しながら異なる効果を持つ焦点距離を使用することができます。キルスティンさんは、45mm、63mm、80mmのオプションが特に便利であると感じたようです。

「カメラの前面のデジタルテレコン切換レバーを使って、デジタルテレコンバーターを操作できます。ファインダーから目を離す必要がありません。撮影しながらクロップしたり、異なるフレームをリアルタイムで探求したりしました」

「また、クロップした周辺の境界がグレーアウトするように設定していました。そのおかげで、35mmの構図全体を見ながら、クロップに集中することができました」

2025年撮影 © キルスティン・ルース | 富士フイルム GFX100RF、1/1000秒 F4、ISO 320

GFX100RFが持つさまざまな機能によって、キルスティンさんは撮影の瞬間にとどまり、独自の視覚的効果を選択しながら、最終的に感動的なストーリーを記録することができました。

新しいアスペクト比ダイヤルにより、9つの主要なアスペクト比が設定できます。1:1、16:9、65:24などのクロップを選択してカメラ内で確認できます。

「アスペクト比切換ダイヤルは、このカメラの素晴らしい特徴の一つです」とキルスティンさんは熱く語ります。「フォーマットを切り替え、比較することができるのと同時に、元の大きなRAWファイルも保持できます」

「ダイヤルを使用すれば、アスペクト比変更はメニューを操作よりはるかに簡単です。普通なら、一つのシーンを多様なアスペクト比で撮影することは決してできないでしょう」

2025年撮影 © キルスティン・ルース | 富士フイルム GFX100RF、1/4000秒 F4、ISO 1000

そして、富士フイルムを象徴するフィルムシミュレーションがあります。シミュレーションは創造の瞬間にインスピレーションを与えるだけでなく、その瞬時に美しい効果をもたらします。

「クラシッククロームで多くの写真を撮りました。クロームフィルムでキャリアをスタートしたので、本物のフィルム感を懐かしく思いました。美しい仕上がりを保ちたいので、標準のプロビアも気に入っています」

「その中で私が一番好きなのはモノクロです。まるでチートしているようにさえ感じられました。ダイナミックレンジがとても素晴らしかったからです。あたかも誰かが美しくトーンを調整してくれたかのようでした」

「空が明るかったある朝のこと、私は太陽が木々を十分に照らす瞬間を待っていました。モノクロで撮ってみると、影にあるすべてのディテールが引き出されました。『写ってる!』と感動しました」

2025年撮影 © キルスティン・ルース | 富士フイルム GFX100RF、1/500秒 F4.5、ISO 100

GFX100RFが持つもう一つの変わらない魅力は、一目で分かるレンジファインダー風のデザインです。左に配置された576万ドットの電子ビューファインダーと、背面にある大きな液晶モニターで、多くの写真家にとって直感的でシームレスな画像作成プロセスを実現します。

キルスティンさんは、このカメラのデザインが放つ魅力に一瞬でほれ込みました。

「ファインダーで撮った画像を確認するのが好きでした。ディテールをしっかりと見ることができました。光の加減が最適です」

「背面の液晶モニターも使いましたが、恥ずかしくはありません」と笑いながら話します。「以前は先入観がありましたが、素晴らしいツールですね。GFX100RFでの見栄えも素晴らしいです。大きくてディテールがよく分かり、求めるものを捉えているか確認するためにズームできます」

2025年撮影 © ライアン・タトル | 富士フイルム GFX100S II と フジノン GF32-63mmF4 R LM WR、1/800秒 F4、ISO 640

プロジェクトが幕を閉じるたびに、キルスティンさんが生み出すような写真の価値を思い返すことが重要です。物語は私たちの周りの世界を理解するために不可欠であり、イメージは見る者を導いてくれる特別な力を持っています。

「私の国は今、オケフェノキー国立野生動物保護区が直面しているような環境問題について考える重要な時期にあります。破壊される前に保護する方がはるかに簡単です」とキルスティンさんは締めくくります。

「私が惹きつけられたのと同じように人々を惹きつけ、私の体験を伝えることが目標です」