
富士フイルムX-E5でノスタルジーを再構築
写真のように時を留める場所
富士フイルムからX-E5とフジノンXF23mmF2.8 R WRの発売に向けた撮影企画の依頼を受けた際、私の心にある何かを探求する機会だと感じました。ノスタルジーは記憶の中だけでなく、どのように今も人々が生活し愛する場所に存在しているのかという探求です。

10年以上富士フイルムのカメラを使用してきた私にとって、自然で意義深い撮影でした。撮影の結果、固定されたイメージではなく、進化し続ける感情として過去が現在にどのように残り続けているかを映し出すシリーズとなりました。
今回は、単にノスタルジーを記録する撮影ではありませんでした。ノスタルジーを再構築することでした。
過去を止まったものとして扱うのではなく、現代の文脈の中でどのように生き続け、息づいているかを示したいと考えました。異なる視点から、このテーマを写しています。今回のロケーションは、時間の中に漂いながらも感情的に生き生きとしている環境にありました。

記憶を留める場所
- キーズ・レジャーセンター:レトロなボウリングレーン、アーケードの光、木製パネルの温かみ
- ホテル・ジーザス:遊び心あふれるパステルカラーと50年代ダイナーの魅力
- メトロ・オート・フォトブース:今でもフォトストリップをプリント
- パークビル・モーテル:映画さながらのシンメトリーとミッドセンチュリーのミニマリズム
- コンビ・バン&ホリデーホーム:活気と心地よさ、そして喜び
これらの空間は見た目の美しさ以上のものを与えてくれました。感情に満ちた環境であり、個性的でありながらも普遍的な記憶や遊び、場所を思い起こさせます。

ビジョンに合ったカメラ
富士フイルムX-E5は、伝えようとしていたストーリーの延長線上にあるように感じました。レンジファインダーを想起させるデザインと、直観的で昔ながらのダイヤルの配置がうまく機能しています。内部の技術は、現代のミラーレスカメラならではの俊敏でクリア、多様なシーンでの撮影を実現します。

わずか445グラムのコンパクトで軽量なX-E5のおかげで、思いどおりに動けます。シーンとの隔たりを感じることはありませんでした。瞬時に反応するオートフォーカスと直感的な操作性により、芝生の上で側転をする子供たちや、アーケードゲームが放つ光の反射、フォトブースに入っていく人の様子など、気ままな撮影が可能になりました。
フィルムシミュレーションは心のよりどころ
富士フイルムのフィルムシミュレーションは長年愛用してきました。今回の撮影では、各シーンの雰囲気を捉え、感情のトーンを深めるのに役立ちました。
- 控えめでシネマティックな「クラシッククローム」:キーズ・レジャーセンターとパークビル・モーテルで使用
- 鮮やかでノスタルジックな「Velvia」:ホテル・ジーザスやカラフルな家々に最適
- 温かくソフトな「ノスタルジックネガ」:ワーゲンバスや親密なポートレートに理想的
各シミュレーションは色だけでなく感情も表現し、光を雰囲気へと変えてくれました。

特別なカメラ
今回の企画は、単に新しいカメラの紹介だけではありませんでした。写真が留めるものの探求でした。時の感覚、記憶の温かさ、そして静かで色あせることなく続くものの美しさです。
富士フイルムX-E5は単なるツールではありません。富士フイルムX-E5は撮影パートナーのような存在です。機敏で表現力豊か、私が持つ世界の見方と深く調和しています。
クラシックなデザインと現代の性能とのバランスがよく取れていて、優しさと力を兼ね備えるカメラを求める写真家に、X-E5は特別な何かをもたらしてくれます。
単に画像を記録するだけではありません。時とそれに絡み合うあらゆる要素を捉える手助けをしてくれるのです。

