前回は、EF-X500の機能について説明した。このエピソードでは実際にロケで試してみたいと思う。X-Photographerの仲間であるSimone Rasoの協力を得て、バスケットボールプレーヤーのTommy Marinoをモデルに撮影することになった。
トミーはとても良いモデルだ。ハンサムなうえに、カメラの前に立つのに慣れている。Simoneと話して、この撮影ではX-T2、XF16-55mmF2.8、XF56mmF1.2、XF10-24mmF4を使うことにした。FP発光で全カットを撮影した。動きを止める為に、設定は1/800〜1/2000の間。そうすることで、差し込んでくる不要な室内の光も取り除くこともできる。FP発光で撮影するもう一つの理由が、XF56mmF1.2を開放にできるから。そうすることで、室内の光に悩まされることなく、なめらかなボケを演出することができる。
Rogue Flashbendersを駆使して光をコントロールした。光を和らげたり、光を射し込ませないために必要に応じてソフトボックスも使い分けた。仕上がった写真を見てもらうとわかってもらえると思うが、TTL調光でフルオートで撮ったとは思えないほど面白い写真に仕上がっていると思う。
EF-X500はとても簡単で、オート制御も素晴らしい。時間に余裕があってどうしても必要な時は、もちろんマニュアルできめ細かく追い詰めることもできる。