GF30mmF5.6 T/S : Architecture x Joseph Goh

2023.09.14

GF30mmF5.6 T/S インプレッション

はじめに:

GF30mm T/Sは、富士フイルムのレンズラインナップの中でも独特の革新的なレンズであり、画角の歪みを補正し、独創的な表現効果を得るための多用途な道具として写真家に貢献するように設計されている。この総評では、本レンズの製造品質、光学性能、チルトシフト機能、そして実際の使いやすさを見て、プロや愛好家の期待に応えるレンズかどうかを判断したい。

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GFX50S II & GF30mmF5.6 T/S

つくりとデザイン:

富士フイルムは一流のクラフトマンシップへのこだわりをこのGF30mm T/Sで再び証明した。レンズのノブの調整はスムーズで、サイズは扱いやすいようやや大きめになっている。ティルトシフト機構は正確かつ滑らかな動きで、上質感をさらに高めている。レンズには三脚座があり、バランスよく重量を分散している。

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GFX50S II & GF30mmF5.6 T/S

光学性能:

このレンズの際立った光学性能は最も際立った特質のひとつである。GF30mmは広角の範囲と自然な遠近感の優れたバランスを保っているため、風景、建築物、そして環境ポートレートなどは理想的な被写体である。フレーム全体で細部を正確に捉えるために、本レンズは抜群の切れ味と鮮明さを提供する。色収差や歪曲収差が抑えられているため、ポスト処理を最小限に抑えた高品質な写真に仕上げることができる。

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GFX50S II & GF30mmF5.6 T/S

ティルトシフト機能:

GF30mmレンズのティルトシフト機能は様々な表現方法を提供する。写真家はティルト機構を使用することで、被写体を選別してシャープにし、よく知られている “ミニチュア効果”を作り出すことができる。建築を専門とするフォトグラファーは縦線の収束をまっすぐにし、歪みのない写真を撮ることができるシフト機能に満足するだろう。ティルトシフトを使いこなすにはある程度の練習が必要だが、このレンズはさらなるレベルアップを望む写真家にとって、実りある教育の機会となるだろう。

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GFX50S II & GF30mmF5.6 T/S

フォーカス:

GF 30mm T/Sの性能は概ね信頼でき、フォーカスピーキングを使用することで精密にピントを合わせることができる。マニュアルフォーカスは滑らかなフォーカスリングのおかげで簡単かつ心地よい。

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GFX50S II & GF30mmF5.6 T/S

実用性:

GF30mm T/Sは、様々な撮影シーンで威力を発揮する。風景写真家なら、被写界深度をコントロールした個性的な写真を撮ることができる。建築写真家にとっては遠近感を補正し、建物を正確に撮影するのに欠かせない。加えて、ポートレート写真家は独創的な構図を追求し、被写体と背景を簡単に引き離すことができる。特殊な機能を持つレンズであっても、様々な状況での撮影で驚くほど柔軟に対応できる。

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GFX50S II & GF30mmF5.6 T/S

まとめ:

GF30mm T/Sは、クリエイティブの幅を広げたい写真家にとって革新的なレンズだ。頑丈な構造、優れた光学性能、適応性の高いチルトシフト機能により、愛好家とプロ両方の要求に必ず応えてくれるだろう。格別な写真を生み出し、クリエイティブな可能性を解き放つこのレンズの能力は、クラフトマンシップとクリエイティビティを重視する人にとって有意義な投資となるだろう。

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GFX50S II & GF30mmF5.6 T/S