GFX 100S IIは小さくて驚きがたくさん

新しいGFX100S IIを初めて見たとき、これが新しいモデルとは思えませんでした。見た目は前モデルのGFX100Sとまったく同じです。サイズも同じ。ボタンのレイアウトも同じです。「すでに優れているものを変える必要もないのに。」とも思いました。しかし、手に持ったとき、何かが違うと感じました……。
「試写のためにラップランドに持って行ってほしい」と富士フイルムからのリクエストがありました。
グリップがいい
どの写真家でも最初に気になる重要なポイントは、「カメラを手に持ったときの感触」です。良い感触がなければ、相性はよくありません。GFX100S IIの人間工学は優れています。ボディは、ほぼ直感的かつ完璧なまでに手にフィットする形状になっています。最新モデルのコーティングは、日本の伝統的な模様をも思わせる、少しざらついた質感が特徴的です。そのおかげで、グリップがとてもしっかりしていて、カメラが手に吸い付くような感覚です。この感覚は、手袋をはめていても(ときには厚手のミトンをはめても!)変わりません。人間工学は快適性だけでなく作業効率にもつながるため、この感触は新しいモデルの大きなメリットです。
低照度下での手ブレ補正

暗い場所で長時間撮影する場合は、グリップがしっかりしていることが特に重要です。ラップランドでは、こうした条件は当たり前です。2月は、太陽はまだ低く、空は雲に覆われていることが多く、ハリケーンの風が氷の荒野を絶えず吹き荒れます。自分の足で立っているのがやっとの状況で、カメラを安定して構えるのは本当に大変です。グリップだけでは十分ではありません。ですが、日本の技術が助けてくれるのです。
今年のラップランドの天候は例年になく恵まれず、カメラの設定を試行錯誤せざるを得ず、ときにはふつうなら超えることのない限界を超えることもありました。例えば、ISO 12800で手持ち撮影するときなどです。ふつうなら、このような設定は使いません。ここでは、小屋の窓際の小さなディテール、暖炉ですぐに火が灯されるよう準備された木片に魅了されました。難しかったのは、それがろうそくのかすかな炎でしか照らされていなかったことです。撮影の結果、写真は完璧に仕上がり、情景の落ち着いた特徴まで画像に収めることができました。
暑い-寒い-暑い-寒い

寒さは機材にとって致命的です。私たちのラップランド旅行は特に過酷でした。朝、凍てつく大地へ踏み出す前に暖かい寝袋から出ると、さらに防護服を重ね着します。カメラはむき出しのままです。複数のバッグに包んでもケースで覆っても状況はさほど変わりません。カメラの温度はすぐに周囲の温度と同じになります。寒さは身にしみるほどで、ことばを発するのも難しい場合があります。私たちは皆、少し「凍え」ます。このような状況では、機材の高い応答性は期待しにくいものです。しかし、驚いたことに、富士フイルムGFX100S IIは常に準備万全で、あらゆる要求に応えてくれました! 電源レバーを素早く回し、シャッターボタンを軽く押す。すると、フォーカスはまさに必要な場所に合ってくれます。
可能な限り最高の画質を得るために、私は常にRAWで撮影します。このような大量のデータの処理はカメラにとっても困難な動作であり、特にマイナス20度の世界では風や雪がカメラのあらゆる隙間をふさいでいます。オーロラの撮影には何時間もかかり、露出時間は数十秒にも及びます。オーロラは予測不可能な現象です。空の予期せぬ場所に数秒間現れることもあります。写真家は素早い判断をしなければなりません。カメラが私のニーズに応え、プロセッサが各写真を素早く処理してくれたことに感動しました。
オートフォーカスの極めて高い精度

ラップランドの風景は、目標物のない白い砂漠のようです。すべてが白くわずかにぼやけており、風に吹かれた繊細な粉雪で覆われています。この場所の好きなところであり、私の心が休まる場所です。しばらくすると私の感覚は研ぎ澄まされ、ディテールに気づき始めます。白色はさまざまな色合いを帯び、雪はさまざまな質感で覆われています。私がシャープにしたい被写体です。写真家として、私はカメラが自分の体の延長となることを期待しています。つまり、私が見たものを見て記録するのです。私と一緒に前進してほしいのです。GFXシステムはこの点で理想的であり、最新モデルは完璧に近いと思います。おそらくAIアシストの使用、被写体追尾などの新しいアルゴリズムの追加、フォーカスプレビュー付きのMFアシストなどのツールのおかげでしょう。シャープに写したい被写体にピントを合わせるのが非常に簡単になりました。
多彩な色合いのモノクロームの調和

私がGFXシステムを気に入っているのは、ラージフォーマットを写真スタジオの窮屈さから解放してくれたからです。このカメラのコンパクトなサイズのおかげで、通常のフルフレームのデジタル一眼レフカメラを持ち歩いていたときと同じように、腕に抱えて持ち運びができます。お気に入りの場所で、これまでは不可能だった柔軟で深みのある写真を撮影できます。ラップランドでも同じことが起こりました。現地の風景は、ふつうのカメラではまったく撮影できません。GFX100S IIのように適切な感度と非常に広いトーンレンジを備えた機材でなければ不可能なのです。
動画について一言

富士フイルムが動画に注力していることは明らかです。個人的な意見では、今の時代においていい方向性だと思います。私は動画撮影を趣味としてしか使用しませんが、ラップランドへの旅行中、写真では伝えきれないものを捉えたり、夫(私たちの旅行を記録するカメラマンでもありました)と共有した楽しい瞬間を思い出すために、カメラを「動画」モードに切り替えることが増えていることに気づきました。撮影にはオートモードを使用してしまいましたが、新しいGFX100S IIの簡単かつ直感的な操作性に感激しました。
ファイル形式、ビットレート、コーデックなど、すべてのビデオ設定を「動画設定一覧」という1か所で変更できるのは非常に便利です。一方でこれが最も重要な変更点ではありません。日常的に動画編集や補正を行っている人は、色を重視する人にとって典型的なツールがカメラに実装されていることを高く評価するに違いありません。ウェーブフォーム、ベクトルスコープ、パレードは、通常のヒストグラムよりも画質をコントロールするのにはるかに優れたツールです。また、手持ち撮影時の安定性と、本当に光量が少ない状況でもきちんとした動画の撮影結果が得られることも気に入りました。
結論

簡単にまとめると、GFX100S IIはコンパクトなボディにパワフルなツールが収められています。私の厳しい要求にも見事に応えてくれました。