革命 vs 進化
近年、数多くのホットなトピックスが写真業界を駆け巡っている。特に、ミラーレス革命に関する記事はどんどんと増えている。
「ミラーレス革命」という響きは個人的に好きだし、ミラーレスのテクノロジーは、確かに革命的だ。だが、厳密に言うとこの表現は正しくないかもしれない。今日のミラーレスは、「進化」という表現の方が正しいかもしれない。そしてそれは、カメラやレンズだけに限った話ではない。
本当にコンパクトなミラーレスカメラ
レンズ交換式デジタルカメラ市場に参入すことを決めた時、富士フイルムは、フルサイズより小さいAPS-Cサイズのセンサーと高性能なレンズ群という組み合わせの選択肢をとった。結果、コンパクトでとてもパワフルなカメラシステムが確立された。新機種が、発表されるたびに、富士フイルムは進化を遂げており、写真業界に変化をもたらしている。
ミラーレスは、今デジカメ市場の一大勢力だ。カメラとレンズはもちろんのことだが、それらをサポートするシステムにおいても、ミラーレスの進化は、とどまるところを知らない。
軽量なカメラの世界
カメラシステムがコンパクトで軽量になるメリットは、バッグが軽くなるだけではない。三脚やボールヘッドなどの周辺機材も全てコンパクトで軽量になる。そのおかげで、もちろん、荷物が軽くなるのは確かだが、私みたいな写真家にとっては、余裕ができた分だけ、さらに機材を詰め込むことができる、と考えてしまう。例えば、ドローンのDJI Phantomを持っていくなんてことも!
このほかにも、コンパクトで軽量な周辺機材を使える理由はもう一つある。一眼レフと違って、ミラーレスカメラにはミラーショックの心配がない。シャッターレリーズによって起きてしまう振動を気にしなくて良いのだから、三脚も重いものを必要としない。
軽い三脚を使っても画質の犠牲にならない
私の写真は、複数枚の露出を重ねて1枚の写真に仕上て完成する。完全に静止した状態で撮影しなければならないので、一眼レフで撮影していたころは、最も安定した三脚を必要としていた。
富士フイルムは、ミラーレスカメラとそのレンズ群のテクノロジーを進化させているが、Really Right Stuffという会社は、軽量化されたカメラにあった、とてもポータブルなサポートシステムを提供してくれている。
勘違いしないでほしい。従来からあるどっしりとしたReally Right Stuff TVC-33などのサポート機材ももちろん大好きだ。だが、それを必要とするときは非常に限られている。私の撮影の95%は、超ポータブルなTQC-14でまかなうことができる。それと、軽くて持ち運びが良いので、Really Right StuffのPG-01 Panoramic Gimbalもよく使うことがある。
プロ仕様な超軽量機材
さて、ここからが興味深いところだ!ありとあらゆる軽量な機材のおかげで、撮影環境の整備が容易になる。TFA-01のポケットサイズの三脚は、平面さえあれば素晴らしい写真を約束してくれる。
私のお気に入りな超コンパクトなサポート機材は、マルチクランプ。三脚を使うことが許されていない、もしくは物理的に設置できない場所での撮影を可能にしてくれる。
進化は止まらない
カメラと機材の進化が続いている現在は、写真家にとってこれ以上にないエキサイティングな時代だ。富士フイルムのデジタルイメージング分野での進化は目覚ましく、本当にコンパクトで高品質なミラーレスカメラとシャープなレンズ群を市場に提供している。Really Right Stuffのような企業も、今の時代のカメラにマッチしたサポート機材の進化を推進している。全てが次への時代へと進んでいることから、明るい未来(それとさらに楽になる旅)しか想像できない!
これらの機材で撮影したギャラリー
写真:Elia Locardi