
FUJIFILM X-T30 III: Travel Photography x Jess Ellis
ロンドンを拠点とするトラベルフォトグラファー兼コンテンツクリエイターのジェス・エリスが、FUJIFILM X-T30 III(X-T30 III)を実際に使ってみました。
「私は遠回りして写真の世界に入りました。」とジェス・エリスは語ります。「旅行コンテンツを作り始めたんです——訪れた場所や食べ物の動画を共有し、アドバイスもする——でも、いつもスマホの画面ばかり見ている生活に少し嫌気がさしました。新しい場所での体験や新しいものに触れる感覚から、自分を切り離しているように感じたのです。」
「まさにその理由で富士フイルムのカメラを手にしました。3年前に初めて買ったのがFUJIFILM X-T30 IIで、それ以来ほとんど手放していません。訪れる場所をより深く楽しめ、物事をより意味ある形で捉えられるようになりました。それ以来、写真の世界にどっぷり浸かっています。最近は動画より写真をたくさん撮るようになりました。」
ジェスにとって、専用のカメラを使うことはスマホから離れて世界と再び繋がる手段とななりました。「スマホに依存する生活に疲れていました。現代人は皆そうでしょう?スクリーンタイムを確認すると、1日6~8時間もスマホを操作しています。コンテンツクリエイターとして仕事は全てスマホ上で行いますが、外でコンテンツ制作をしている時はスマホを使いたくない。もっと直感的なツールが欲しかったのです。」

The FUJIFILM X-T30 III
今や経験豊富なトラベルフォトグラファー兼コンテンツクリエイターとなったジェスは、訪れる場所の微細なディテールに絶え間ないインスピレーションを見出します。「旅先や訪問地を想像した時にすぐには思い浮かばない、その合間に起こる小さな瞬間や些細な観察を表現したいと思うのです。」
「旅から戻った時の感情や記憶にインスピレーションを受けることが多く、それは大抵、静かなエリアを散歩したちょっと変わったな日曜の朝のような、そんな些細な体験と結びついています。そうした心情を写真に込めたいのです。」
その過程はシンプルだが充実感があると彼女は説明します。「歩き回り、その瞬間に興味を引くもの、ワクワクするものを見つけるのが好きです。同じ街のエリアでも、時間帯や曜日が変われば全く違う光景が見える。旅先で写真を撮るときは、まさにその瞬間を捉えようと心がけています。」

ジェスは、以前からよく訪れているバースとコッツウォルズを巡る旅で新製品FUJIFILM X-T30 IIIを使いました。「この地域は居心地が良く、大好きです。」と彼女は語りますが、その見方は自身のバックグラウンドの影響を受けています。
「私はニュージーランド出身で、そこには建築の歴史があまりありません。英国で暮らす魅力の一つは、多くの場所に美しい建物が溢れていることです。それがバースの好きなところです。昼夜を問わず美しい街です。そしてコッツウォルズのコントラストも大好きです。特に夏は、豊かで生い茂った緑が広がる光景が素晴らしいです。」

新フィルムシミュレーションダイヤル
X-T30 IIIの主なアップデートの一つがフィルムシミュレーションダイヤルの追加です。これにより、ユーザーは富士フイルムの象徴的なカラープロファイルと独自のカスタムレシピを素早く切り替えられます。ジェスはこれを特に刺激的だと感じました。「レシピとフィルムシミュレーションこそが富士フイルムカメラの特別な点です。ダイヤルでこれら全てにアクセスできることで、創作プロセスがずっと直感的になります。」
X-T30 IIIでは、CLASSIC CHROMEやREALA ACEなどユーザーに人気の20種類のフィルムシミュレーションから選択可能。いずれも富士フイルムの豊富なノウハウを活かした、本物のアナログカラー科学に基づいています。一方でダイヤルのFS1~FS3スロットにはユーザー設定を登録可能で、無限の可能性が広がります。

このプロジェクトでは、ジェスはデフォルトのシミュレーションと自作の設定を交互に使いました。「両方使いますね。内蔵のフィルムシミュレーションを使うこともあれば、時間をかけて編み出したお気に入りの設定もいくつかあるんです。」
この自由度のおかげで、ジェスは旅先でも気軽に色々試すことができました。「 確かにこれまで使ったことのないフィルムシミュレーションを試してみたくなりました。今回の旅ではNOSTALGIC Neg.を結構使いましたが、 そのルックがすごく気に入ってきました。」

軽量で多用途
重量はわずか378g、前モデルと同じスリムなサイズを実現したX-T30 IIIは、性能と携帯性のバランスに優れたカメラです。ジェスは、この2つの特性は欠かせないと考えています。「私の撮影プロセスに導入するすべての機器に求められる重要な要素は、軽量で使いやすく、邪魔にならないことです。ハンドバッグに収まらないものは、撮影に使わない。そうなると、カメラを買う意味がなくなりますからね。」
X-T30 IIIとのキットとして新たに発売されるのが、フジノンレンズ XC13-33mmF3.5-6.3 OISで、ジェスも今回のプロジェクトで使いました。「これも素晴らしかったです。」彼女は熱く語ります。「クリアでシャープな描写に加え、広角までカバーする焦点距離の撮影を楽しめました。」

レンズ交換式カメラであるX-T30 IIIは、ユーザーが好きな焦点距離を選べるようになっています。「ついに理想のセットアップが完成しました。」とジェスは言います。「フジノンレンズ XF35mmF2 R WRとXF50mmF2 R WRを所有していますが、どちらもこのカメラにぴったりのサイズです。この単焦点レンズ2本とカメラ本体を、おしゃれなハンドバッグに収めて持ち運べます。」
「最近フジノンレンズXF16-55mmF2.8 R LM WR IIも手に入れました。年末の日本旅行に持っていく予定です。このレンズさえあれば十分。本当に素晴らしいレンズですから。」

高速で快適な接続
さらにX-T30 IIIには新たにX-Processor 5が搭載。これはFUJIFILM X-H2SやGFX100 IIといったフラッグシップ機と同じ画像処理エンジンになっています。これにより高速AFアルゴリズムや、AIを使った被写体検出と顔・瞳AFが利用可能になりました。
「カメラ全体の動作が一段と速くなったと感じます。旅先で、ある場面では人物を撮影したいが別の場面ではそうでないこともあるので、オートフォーカスの反応は速くなくてはなりません。」

ジェスの仕事は全般的にスピードが求められる中、X-T30 IIIのワイヤレスワークフローは撮影後のあらゆる工程で極めて有効的でした。XAppを使用すれば、カメラはBluetoothでスマートフォンに接続し、画像を迅速に転送して納品や後処理に活用できます。
「週に3~4回は撮影に出ているので、これは必須です。」とジェスは指摘します。「仕事を終えて地下鉄に乗っている間、到着前に全写真を転送できる。帰宅時にはアップロード済みかLightroomで処理済みになっている。このプロセスは計り知れない価値があります。」
ジェスは、X-T30 IIIのアナログ風デザインがどこへ行っても人々の興味を引くことに気づきました。「こんな見た目のカメラがこれほど好評だとは驚いたわ。」と彼女は振り返ります。「カメラを持って歩き回ると、特に旅行中の写真撮影では居心地の悪さや押しつけがましさを感じることがあります。でもこのカメラを出すと、たくさん褒めてもらえました。クラシカルなカメラを持っていると、本当に温かい反応をもらえます。このカメラの外観で私が最も気に入っている点です。」

旅の理想的な相棒
X-T30 IIIを使った感想をまとめると、ジェスはこのカメラが誰に向いているかを明確に語っています。「たくさん写真を撮りたい人、そして気軽に撮りたい人にぴったりです。」「まさに初心者向けカメラです。箱から出してすぐに使える手軽さが、写真を始める上で最も重要ですが、写真への理解が深まるにつれて活用できる柔軟性も備えています。」
「初心者にぴったりでありながら、上達に合わせて成長をサポートしてくれる。1台のカメラでこれができるのは貴重です。 旅行先でより心に残る写真を撮りたい方には自信をもってお勧めします。」