FUJINON XF400mmF4.5 R LM OIS WR x Sarah Dotson
写真家サラ・ドットソンがFUJINON XF400mmF4.5 R LM OIS WRで捉える、自由と家族、そして果てしない道への情熱
シカゴからアメリカ大陸を横断し、カリフォルニアまで続く、象徴的なハイウェイ「ルート66」。その長い道のりには荒涼とした砂ぼこりの舞う区間も多く、通常なら写真プロジェクトの舞台として扱いやすい環境とは言えないかもしれません。しかし、写真家のサラ・ドットソンにとって、まさにその過酷な環境こそが魅力でした。彼女は父親とともにバイクに乗り、2人の旅を写真に収めるため、ルート66へと向かいます。
「道は、決して完璧ではありません。でも、だからこそ冒険になるのです」とサラは語ります。「自由、創造性、そしてリスクは、すべて絡み合っているように感じます」
FUJINON XF400mmF4.5 R LM OIS WRとFUJIFILM X-H2Sを手に、サラはルート66の開通100周年を記念する旅に出ました。この度を通じて、サラは父親の精神や生き方を写し出す写真を撮る貴重な機会を楽しみました。

行動力に満ちた幼少期
サラはフロリダで生まれ、幼いころから怖いもの知らずでした。ワニが生息する近隣の森で、家族でキャンプをすることもありました。そんな大胆な気質が、彼女の人生を形作る重要な出来事へとつながっていきました。
「4歳の頃のことを覚えています。兄たちが友達と一緒に、ジャンプ台を滑り降りていました」とサラは振り返ります。「当然、私も“絶対にうまくいく、空を飛べる”と思ってスロープに飛び込んだのですが、スピードが足りなくて、そのまま先端から落ちてしまいました」
「地面に倒れたまま父を見上げると、父は誇らしそうでありながら、面白がってもいたのだと思います。まず私自身にやらせてみて、その結果を自分で受け止めてほしかったのでしょう。私は、そんな父の姿勢が大好きです」
成長したサラは、10代になると、抽選でウェイクボードのレッスンを手にしました。初めて間もないにもかかわらず、彼女は180度のスピンを成功させます。そして、2回目のレッスンを迎えるころには、父親がボートを購入していました。
「父が自分のためにボートを買う口実だったのかもしれません」とサラは笑います。「でも、父はいつも私を応援してくれました。私が進む道に、いつも一緒に乗ってきてくれたのです」

新たな視点で手に入れた自由
サラの父親は人生の大半を本名で過ごしてきました。しかし、あるとき自分の生き方を変えることを決意し、自らを「Free(フリー)」と名乗るようになります。
企業勤めを辞め、家族とともに会社を立ち上げました。ジムに通い、より健康的な生活を選ぶ。そして、バイクに乗って自由に走る。「Free」は、単なる名前ではなく、彼の生き方を象徴する言葉になりました。
「父がバイクに乗り始めたのは2018年です。それ以来、バイクは父そのものになりました」とサラは説明します。「いろいろな場所を走り、1年間で3万マイル(約4万8,000km)もバイクで走ります。」サラの自発的な性格によって、父の後を追うようになるのは自然なことでした。
「ある日、兄と一緒にいたとき、兄がバイクの安全講習を受けようと言い出しました。そこで、私たちは一緒に講習を受けました。 そして3日もしないうちに、私は父と一緒にソルトレイクシティのエミグレーション・キャニオンを走っていました」

写真が伝える物語
サラが父親から受け継いだものは、人生を楽しむ情熱だけではありません。写真への情熱もまた、父から受け継いだものでした。幼いころのサラの様子は、父親がカメラで記録していました。そして10歳になった頃、彼女は父のカメラを手に取り、撮影を始めました。
「旅行の途中で写真を撮って、自分ではすごくかっこいい写真が撮れたと思っていました。実際には10歳だったので、たぶんそれほどでもなかったと思いますけど」と彼女は笑います。「でも、父のようになりたかったし、父とその体験を共有したかった。それが私の写真への愛情の始まりでした」
現在のサラにとって写真は、プロフェッショナルな創作活動であると同時に、家族の大切な思い出を残す手段でもあります。父親とバイクで旅をするときは、サラは後ろでカメラを構え、Freeが前を走ります。
「父と一緒に写真を撮っていると、子どものような喜びが父の表情に浮かんでいるのが分かります」と彼女は語ります。サラは、父親もまた人生を初めて経験している最中なのだと実感するようになり、その自由な姿を写真に残せることに特別な喜びを感じています。写真は単なる旅の記録ではありません。一つの物語なのです。
「父に、家に持ち帰れるものを渡せるのは光栄です」とサラは言います。「父はとても誇らしそうに、いろいろな人に写真を見せています。写真を見返すと、私たちは一緒にやり遂げたのだと実感できます。私が撮った一枚の写真が、家族の中で永遠に残っていくのです」

過酷な旅にも応えるレンズ
ルート66への旅を後押ししたのは、家族の記憶を残すためだけではありませんでした。そこには、未知の道へ挑むスリルもありました。過酷な道は、まさにサラが求めているものだったからです。
「人生の最後に振り返ったとき、もし快適なことばかりだったら、きっと退屈だと思います」と彼女は考えを巡らせる。「挑戦して、失敗したとしても、やり切ろうとしたと思える人生のほうがいい。少なくとも、挑戦したのですから。そこには美しいものがあります」
ルート66は、バイクで走る人だけでなく、撮影機材にとっても厳しい環境です。砂ぼこり、風、そして刻々と変化する光。そこで撮影を続けるには、そのすべてに対応できるレンズが必要です。だからこそ、 FUJINON XF400mmF4.5 R LM OIS WR はサラにとって不可欠な存在でした。質量わずか1,245gで、さらに防塵防滴性能を備えるこのレンズは、機動力を保ちながら遠くの被写体を捉えたい場面に最適な望遠レンズです。
「これほどコンパクトで軽量な望遠レンズを使えるのが気に入っています」とサラは話す。「レース場や山にいても、機材に体力を奪われることがありません」

完璧な焦点距離
35mm判換算で609mm相当となる400mmの焦点距離は、サラの自動車・モータースポーツ撮影にとても適しています。被写体から十分な距離を保ちながら、ライダーやバイク、道路、そして周囲の風景を1枚の画面にまとめることができるからです。
「バッグに400mmを入れておくと、細部を捉える撮影にも使えます」とサラは説明します。「500mmでは長すぎると感じることがありますし、200mmでは被写体に対して焦点距離が少し足りません。その間にある400mmが、私にとってはちょうどいいのです」
「望遠レンズを使うことに不安を感じる人もいるかもしれません。でも、このレンズは価値観を変えてくれます。F4.5の絞りによって、美しいボケと背景からの分離を得られるからです」
さらにFUJINON XF400mmF4.5 R LM OIS WRは、フジノンレンズならではの高い光学性能も備えています。
「このレンズの画質は本当に素晴らしいです」とサラは絶賛します。「必要なシャープネスとコントラスト、そして望遠レンズならではの圧縮効果を、すべて得ることができます」
山道を走るバイクを撮影するとき、シャッターチャンスは一度しかありません。高速で移動する被写体を撮る場合、撮り直しは不可能です。だからこそ、レンズには素早く正確なオートフォーカスが求められますが、 FUJINON XF400mmF4.5 R LM OIS WRはその期待に十分応えます。
「このレンズのオートフォーカスは非常に高速です」とサラは話します。「X-H2Sの被写体検出を『バイク&自転車』に設定しましたが、しっかりと被写体を捉えてくれました。最初から最後までシャープに撮影できました」
FUJINON XF400mmF4.5 R LM OIS WRがあれば、これまで以上に遠くの被写体へ簡単に迫ることができ、その姿を驚くほどの解像感と豊かな色彩で捉えられます。サラにとってそれは、父から教わった自由と楽しさを写真として残すことと同じなのです。