富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、「GFX Challenge Grant Program 2025」を開催することをお知らせします。
富士フイルムが主催する「GFX Challenge Grant Program」は、創作意欲あふれるクリエイターの制作活動サポートを目的とした助成金プログラムです。受賞対象となった撮影企画への制作活動サポートとして、「Global Grant Award(大賞)」受賞者5名へ10,000ドル相当の助成金を、「Regional Grant Award(優秀賞)」受賞者10名へ5,000ドル相当の助成金を提供いたします。また、受賞企画の制作に使用する機材として、GFXシステムカメラを無償貸与いたします。
撮影企画案は、静止画、動画を問わず、所定のフォーマットに則った形式にて提出いただきます。皆様からのクリエイティブなアイデアのご応募をお待ちしております。
Award内容
Global Grant Award(大賞)
- GFXシステムカメラボディ1台とGFレンズ2本の無償貸与(プロジェクト撮影期間中)
- 富士フイルムスタッフによるテクニカルサポート
- 10,000ドル相当の助成金
Regional Grant Award(優秀賞)
- GFXシステムカメラボディ1台とGFレンズ2本の無償貸与(プロジェクト撮影期間中)
- 富士フイルムスタッフによるテクニカルサポート
- 5,000ドル相当の助成金
*GFXシステム、その他の富士フイルム製品の購入の有無は、応募や当選に一切関係ありません。
*助成金は、Award授与時点の為替レートを基に日本円で支払われます。
応募期間
2025年6月30日(月) 〜 2025年8月31日(日)
応募資格
- GFX Challenge Grant Program 2025ページ「応募受付」に記載されている国・地域に居住する方のみが対象です。
- アマチュア、プロを問わず、応募資格を満たす全ての写真家、ビデオグラファーを対象としています。
- 富士フイルム株式会社およびその関連会社の従業員は応募できません。
選考基準
本プログラムは、以下の基準で選考を行います(各20%)。
- プログラムの目的と撮影プロジェクトの関連性、および応募者の応募基準への適合性
- 撮影企画の内容における、GFXシステム使用の妥当性
- プロジェクトの創造性と独自性
- 実現性・実行性(プロジェクトの実現可能性、全体の予算規模、プロジェクトが概要通りに完了する可能性)
- 応募者の経歴、写真・ビデオ撮影の経験と能力
選考プロセス
応募受付、第1次選考、第2次選考、最終選考のプロセスで行います。
1.応募受付
2025年6月30日(月)~8月31日(日)
P撮影企画書を作成し、ページ下部の応募フォームからご応募ください。PDFファイルでのご提出をお願いします。
2.第1次選考
2025年9月1日(月)~9月19日(金)
応募地域ごとの富士フイルム拠点で審査を行い、3つの地域から15作品、計45作品を第2次審査の対象として選考します。
3.第2次選考
2025年9月29日(月)〜10月17日(金)
第1次選考を通過した候補者は、各地域で富士フイルムとのオンライン面接にご参加いただきます。
4.最終選考
2025年10月20日(月)~11月10日(月)
Global Grant Award選考委員会が各候補者を審査し、「Global Grant Award」受賞者5名、「Regional Grant Award」受賞者10件を決定します。
*第1次選考と第2次選考は地域ごとに行われます。
地域:1.北南米、2.欧州・中東・アフリカ、3.アジアパシフィック(南アジア・オセアニア・中国・香港・台湾・日本・韓国)
*最終選考は、富士フイルム本社にて行います。
*第1次選考の企画書は英語での審査となりますが、第2次選考の面接は、日本語で実施致します。
*言語能力は選考基準にはなりません。
*選考結果は各選考の選出者にのみ通知されます。最終選考終了後、Grant Award受賞者の発表を行います。
*2026年5月31日(日)までに撮影プロジェクトを完了し、完成した作品を富士フイルムに提出いただくことを予定しています。
選考委員

ブレンダン・エムサー
シニアエディター(Aperture)
ブレンダン・エムサーはApertureのシニアエディターで、デビッド・アレクホギー、アリエル・ボブ=ウィリス、クロエ・デュー・マシューズ、イーサン・ジェームズ・グリーン、ディアナ・ローソン、フィリップ・モンゴメリー、ミン・スミス、ウェンディ・レッド・スターのAperture書籍の編集を担当。また、エチオピアのアディスアベバで開催された Addis Foto Fest、エストニアのタリンで開催された Foto Tallinn、Sony World Photography Awards、香港で開催された WMA Masters の審査員や、展覧会「Tyler Mitchell: Wish This Was Real」の共同キュレーターも務めた。以前はニューヨークの The Walther Collection で展覧会ディレクターを務め、『Apartamento』、『n+1』、『The New York Times』 などで記事も執筆。

アマンダ・マドックス
キュレーター、コンサルタント
アマンダ・マドックスはキュレーターで、以前は世界報道写真財団(ワールド・プレス・フォト)のリード・キュレーターやDCのコーコラン美術館やロサンゼルスのJ・ポール・ゲティ美術館で写真部門のアソシエイト・キュレーターを務めていた。 ドーラ・マール展(2020年)、ゴードン・パークス「The Flávio Story」展(2019年)「Now Then:Chris Killip and the Making of In Flagrante」展(2017年)、石内都「Postwar Shadows」展(2015年)など数多くの写真展を企画・共催。

レスリー・A・マーティン
エグゼクティブディレクター(Printed Matter, Inc.)
レスリー・A・マーティンはPrinted Matter, Inc.のエグゼクティブディレクターで、『The PhotoBook Review』の創刊者。『Aperture』、『IMA magazine』、『FOAM』などで執筆。リチャード・ミズラックの『On the Beach』、川内倫子の『Illuminance』、アントワン・サージェントの『The New Black Vanguard』、サラ・クワイナーの『Glass life』など、150冊以上の写真集を編集。マーティンは2012年に「The Paris Photo – Aperture Foundation Photobook Award」を共同設立し、2020年には写真出版における顕著な功績に対して英国王立写真協会賞を受賞した。イェール大学大学院で教鞭をとる。

佐藤正子
キュレーター 株式会社コンタクト
上智大学文学部新聞学科卒業。PPS通信社入社後、写真展の企画制作に携わる。2013年、展覧会企画制作会社コンタクト設立。写真を中心とした展覧会の企画を中心に、ロベール・ドアノーの日本国内での著作権管理、編集企画にも従事。これまで、ロベール・ドアノー、ジャック=アンリ・ラルティーグ、植田正治、牛腸茂雄、ソール・ライターなどの国内巡回展企画制作に従事。

ポリーヌ・ヴェルマール
写真キュレーター(ブルックリン美術館)
ポーリーヌ・ヴェルマーレは、ニューヨークのブルックリン美術館の写真キュレーター。元マグナム・フォトNYの文化ディレクターで、ニューヨーク国際写真センター(ICP)、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、アンリ・カルティエ=ブレッソン財団のキュレーターでもあった。 写真に関するインタビューやエッセイを多数執筆。ソール・ライター財団とキャサリン・リロイ財団の理事を務めている。