GFX ETERNA 55
ETERNATM– その名は、永遠(ETERNAL)を意味する。
富士フイルムがかつて映画フィルムに込めた思想が、今、デジタルの時代に再び蘇る。
シネマの記憶、時の質感、心を動かす色。
表現者の感性を映す“フィルムメイキングカメラ”が新たに誕生。
不朽の名作を残すために、富士フイルムの積み重なる英知が注ぎ込まれた一台。

ラージフォーマットセンサー
GFX ETERNA 55は、44mm×33mm(対角55mm)というラージフォーマットセンサーを搭載した、
フィルムメイキングカメラとして設計された一台。
従来の35mmフルサイズを超える圧倒的なセンサーサイズが、光の情報を余すところなく受け止め、
これまでの映像にはなかった“奥行きと温度”を描き出す。
階調の滑らかさ、シャドウの奥に潜むディテール、ハイライトに宿る空気感。
光のわずかな揺らぎすらも映し取るセンサーは、暗所でもノイズの少ないクリアな描写を可能にし、肌の質感を丁寧に描く。
GFX ETERNA 55は、映像に携わる人々が本来持っていた「光で語りたい」という思いを叶えるカメラである。
センサーサイズ
43.8mm X 32.9mm
35mmフルサイズ 約1.7倍


富士フイルムのルック
90年以上にわたり写真・映画用フィルムで培われたFUJIFILM独自の色再現技術が、このラージフォーマットセンサーと融合することで、デジタルでありながらフィルムのように、温かく、柔らかく、そして“懐かしさ”すら感じさせる色づくりを搭載。
GFX ETERNA 55が新たな映像制作の自由をもたらす。

フィルムシミュレーションの開放
20種類のFilm Simulationを搭載。
さらにFUJIFILMが開発した広色域・広ダイナミックレンジの「F-Log2C/F-Gamut C」を使えば、
ポストプロダクションにおいて、FUJIFILMの歴代フィルムを含め、全10種類*のFilm Simulation LUTが活用できる。
Velvia、ASTIA、Classic Chrome、そしてETERNA…名だたるフィルムストックたちが、編集時に“色の記憶”として立ち上がり、これまで写真で評価されてきたその表現力を、映像制作の中で自在に呼び出すことができる。
これは、ただの色調整ではない。
かつて映画フィルムにストーリーを込めていた作業を、デジタルで編集を可能にする。
*PROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、ASTIA/ソフト、クラシッククローム、REALA ACE、PRO Neg.Std、クラシックネガ、 ETERNA/シネマ、ETERNAブリーチバイパス、ACROS


マルチフォーマット対応
43.8mm×32.9mmのラージフォーマットセンサーの広大な撮像面を余すことなく活用できる4:3の“Open Gate”撮影に対応。
さらにFUJINON GFレンズやPremistaレンズはもちろん、一般的な35mm対応のPLレンズでも8K/4K DCIでの撮影が可能。
加えて、アナモフィックレンズやSuper35mmフォーマットのレンズにも対応し、
撮影意図に応じた画角を自在に選択できる。
大きなセンサーサイズならではの豊かな映像表現と、あらゆるレンズ・フォーマットへの高い親和性を備えたこのカメラは、
クリエイターにとって強力な表現ツールとなり、映像制作の自由度をこれまでにない領域へと押し広げる。
※各フォーマットにおける解像度や最大fpsは仕様にてご確認ください。






アナモフィック
アナモフィックレンズを使った多彩なシネマティックな映像表現を、4:3のラージフォーマットセンサーが捉える。
アナモフィックレンズ特有の横長の画角や楕円形のボケ、水平フレアといった描写は、
物語に深みを与える演出手法として多くの映画作品で用いられてきた。
GFX ETERNA 55では、撮影時から対応したデスクイーズ表示が可能であり、現場でのモニタリング環境にも配慮されている。
ラージフォーマットセンサーの広大なイメージサークルとアナモフィックレンズの特性を掛け合わせることで、
従来にはなかった立体感と奥行きを持った映像表現が実現可能となる。

コーデック
記録コーデックには、ポストプロダクションでも高い信頼性を誇るApple ProRes HQをメインコーデックとして採用。
高品位な画質と編集耐性を両立し、現場から仕上げ工程までのシームレスなワークフローを実現する
最大8K/30pから、4K/60p、HD/120pまでをカバー。ラージフォーマットセンサーが描く豊かな諧調と色彩を、
状況に応じた最適なフォーマットで記録可能。
シネマティックな長編映画から、柔軟なフレーム設計が求められるCM、ハイスピードを活かしたアート作品まで、
ジャンルを問わず対応できる汎用性の高さも大きな魅力である。
フィルムメイキング・デザイン
あらゆる映像制作者の「撮影意欲」を引き上げるデザイン。
マグネシウムを使った筐体設計。
ケーブルの各端子、ボタン配置、ハンドル、
小型軽量でありながら利便性と堅牢性を細部にまで追求した。
当社デジタルカメラGFX、Xシリーズの血筋を引く削ぎを多用し実寸よりも小さく見える八角形のフォルムにまとめた。
同梱アクセサリー
実践的な操作性
バッテリー&メディア

バッテリー
Vマウントバッテリーと富士フイルム製NP-W235バッテリーの併用設計を採用。
メイン電源としてVマウントバッテリーを使用しながらも、NP-W235バッテリーを同時に装着することで、 撮影中でもVマウントバッテリーのホットスワップ(通電を保ったままの交換)※1が可能となっている。さらに、NP-W235バッテリー単体でも約30分※2の連続運用が可能であり、短時間の撮影やドローン/ジンバル搭載時など、軽量化を求められる状況にも柔軟に対応。
※1 動画記録中は動画記録が自動で中断されます。
※2 25℃環境下
メディア
メイン収録メディアとして高速・高信頼性のCFexpress Type Bカードを採用。
これにより、8K/30pの高解像度映像やProRes HQなどの高ビットレート収録にも余裕をもって対応し、スムーズで安定した記録性能を実現しており、プロキシ収録など柔軟なシステムが構築できる。また、サブスロットとしてSDカードスロットも搭載しており、H.265の場合は、SDカードへバックアップ記録が可能。
製品名 | FUJIFILM GFX ETERNA 55 |
希望小売価格 | オープン価格 |
発売時期 | 2025年10月下旬 |