「Muted Moments」──それは、私にとって“ muted(抑えた)”という言葉が単なる“地味”や“ dull(鈍い)”を意味するのではなく、“意図的な選択”を表していることを示すFSレシピです。光に語らせ、フレームの中に静けさを残すことで、その瞬間の空気感をしっかりと感じられるようにする。そんな想いから生まれました。

この「Muted Moments」は、自宅でもスタジオでも使いやすいFSレシピを目指しました。落ち着きがあり、意図的な印象を与えるルック。低彩度の色味、適度なコントラスト、そして滑らかなトーンのグラデーションが特徴で、淡いインテリアや自然光の中で美しく映えます。
ベースには富士フイルムのPRO Neg. Std.を選びました。クリーンでプロフェッショナル、そして光の変化にも強くトーンが崩れにくいのが魅力です。肌の質感は柔らかく均一に保たれ、白は清潔感があり、影は滑らかに抜けていきます。

「Muted Moments」は自然光やコントロールされた光の下で特に力を発揮します。窓からの拡散光、日陰の柔らかい光、スタジオのソフトボックス、あるいはシンプルなレフ板で影を持ち上げてもムードを壊しません。そこにほんの少しの粒状感を加え、質感をプラス。カラークローム・エフェクトは控えめに効かせて、木材や布の深みを引き出しつつも“加工感”を感じさせない仕上がりに。
ホワイトバランスはAUTOからスタートし、実際のシーンの印象に近づけるために微調整。ハイライトはほんのり暖かく、シャドウは少し冷たく、冬の自然光のようなリアルな色味を目指しました。

さらに、ハイライトを抑えシャドウを持ち上げることで、白飛びや黒つぶれを防ぎ、全体を柔らかくクリーンに。明瞭度は控えめに、シャープネスも優しく調整し、肌はやさしく、ディテールはしっかりと残るバランスを追求しました。

こうして完成した「Muted Moments」は、柔らかくプロフェッショナルでクリーンなルック。最も静かな瞬間が、最も雄弁に語りかけてくる──そんな写真表現を叶えます。
FILM SIMULATION: PRO Neg. Std
MONOCHROMATIC COLOR: N/A
GRAIN EFFECT WEAK, SMALL
COLOR CHROME EFFECT WEAK
COLOR CHROME FX BLUE OFF
SMOOTH SKIN EFFECT OFF
WHITE BALANCE AUTO/ R +4, B -5
DYNAMIC RANGE DR200
D RANGE PRIORITY OFF
TONE CURVE H -1,5, S +1
COLOR 0
SHARPNESS -2
HIGH ISO NR 0
CLARITY -1