X-M5: Szymon Szczesniak x Your One Day

2024.10.29

私は、機材にすごくうるさい写真家です。最新の発明でも、私の目的に対して使えるものが見つからなければ、私を納得させることはできません。カメラを愛しており、ほぼすべてのことを知っていると思います。 

私は毎日、仕事で中判の富士フイルムGFXシリーズを使用しているため、品質を妥協することはありません。しかし、仕事以外の場ではどうか。また休暇中に家族と旅行しているときはどうか。あらゆる場面で家族全員が使用できるカメラはあるのか。 

妻はライフスタイルのシチュエーションを記録するのが好きで、16歳の娘は家族の生活を短いビデオで撮影することが大好きです。そして私は旅行中の生活を記録しています。  

携帯電話で写真を撮ることは考えていません。私はカメラにある柔軟性と色々な状況に合わせてレンズを選ぶのが好きです。そこで、小型の富士フイルム X-M5のカメラがすごく役に立ちます。 

大きなカメラに慣れている私は、この目立たないけど非常にしっかりと作られたカメラを、少し違和感がありながらも手に取りました。ビューファインダーがないことにはびっくりしましたが、他方で、あらゆる方向にチルトする大きな画面が、明るい日差しの中でも使えるとすぐに確信しました。 

仕事でも家族写真でも、富士フイルムのフィルムシミュレーションは、私にとって欠かせない存在です。カメラ上部にある3つのダイヤルで、カメラの最も重要な機能であるフィルター、カメラおよびビデオモード、露出補正にすぐにアクセスできます。これにより、カメラのメニューに入ることなく素早い操作感を得ることができます。 

最初は目立たないサイズとアマチュアっぽい外観に困惑しました。その時点では、これが最も多機能なカメラの1つだとは気付いていませんでした。非常に高速なオートフォーカス、優れたセンサー、シャッターボタンの素早さ、そして優れたビデオの品質によって、このカメラが家族や旅行写真の未来と感じました。また、サイズが重要で、品質の妥協がもはや気にする必要はありません。 

XFレンズと組み合わさることで、私たちはスポーツからポートレートまでさまざまな状況に対応できます。私は2つのレンズを使用しました。非常に明るいXF35mmF1.4 RとXF16-50mmF2.8-4.8 R LM WRズームレンズで、X-M5にはぴったりでした。

カメラの密閉構造と、よくほこりを吸い込んでしまう引き出し部分がないことで、ポーランドのバルト海でのテストは素晴らしい結果になりました。そして、ここから冒険が始まるのです 。 

X-M5にも慣れ、その強みと弱点(ビューファインダーのないこと)を把握した後、私は8歳の息子(いつも活発に動いている)と映画学校で勉強している16歳の娘(この小さなカメラで映像制作をすることに強い興味を持っていた)と一緒に旅行に行きました。 

子供たちと一緒にいると、時間はすぐに進んでしまいます。いつの間にか彼らは全く別の場所にいることもあります。この時点で、プロのポートレート写真家の経験はあまり役に立ちません。仕事ではたくさん時間があり、みんな私の指示に従ってくれますし、適切な構図を考えることができます。 

ここでは、すべてが速いです。ビーチでのレース、海水浴、サッカー、野球、フリスビー、そして犬やリス、他の子供たちを追いかける、これらを撮るとスポーツ写真家のような気分になります。この小さなカメラはそこでも良く機能し、オートフォーカスとシャッタースピードも速さによって一枚も撮り逃しません。また、画像の品質と動きも、私が日々プロとして行なっている出版物にも劣りませ。 

富士フイルムカメラのインターフェースの互換性は素晴らしいです。私は説明書がなくても何の問題なくX-M5を操作することができ、富士フイルムのカメラを知っていると、このモデルのダイヤル、ジョイスティックなどの配置を直感的に理解できます。 

携帯電話でビデオを撮影している娘は、すぐに小さなX-M5がより多くの可能性を秘めていることに気付きました。このカメラで撮影するのがとても楽しいというのはもちろんで、タッチスクリーンは携帯電話の使用からすぐに操作に慣れることが出来ました。風景写真から家族写真、ポートレート、高品質な映画撮影まで、このカメラはほとんど制限がないと思います。 

サイズが重要な旅行写真や日常生活の記録には、このような小型のカメラが理想的でしょう。使い勝手のバリエーションと頑丈な構造が、今後長くお気に入りのものとなるでしょう。