小原一真

小原一真

(日本)

小原一真は1985年、岩手県生まれの写真家・ジャーナリストです。ロンドン芸術大学大学院フォトジャーナリズム修士課程修了。戦争、核、自然災害をテーマに災禍の中で見えずらくなっていく個人の記録を続ける。

2011年の東日本大震災直後から記録を始めた福島第一原発作業員の記録は2012年にスイスのラースミュラー出版より「Reset Byond Fuksuhima」として出版される。2014年には、第二次世界大戦の空襲によって障が者、孤児となった日本の子どもたちの戦後に焦点を当てた記録に取り組み、手製写真集「Silet Histroesi」を発表。同写真集は、パリフォト・アパチャーフォトブックアワードに入選し、2015年にはEditorial RM(メキシコ・スペイン)から普及版が出版される。2015年には長期プロジェクトとしてチェルノブイリ原子力発電所事故の被害者に焦点を当てた「Exposure」に取り組む。同作品は世界報道写真賞2016の人々の部で1位を受賞。2020年には米ナショナル・ジオグラフィック財団より助成を受け、制限区域内でのコロナ患者の看取りの記録を行う。

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カリバリー島 – 生の記憶を辿る

プロジェクトは、感染症によって差別されてきた人々、関わりあってきた人々の記憶に焦点を当てたヒューマンドキュメンタリーです。世界の長い歴史において、目に見えないウイルスは常に社会の脅威となり、時に非感染者と感染者の間に世代を超えて横たわる様々な分断をもたらしました。プロジェクトでは、写真、映像、音声によって20世紀前半から現在までに日本で感染症を経験してきた人々の記憶を辿ります。

2020年から感染拡大が始まった新型コロナウイルス感染症の拡大では、感染者やエッセンシャルワーカーへの差別が日本で問題となりました。それによって、感染者の多くの顔が見えなくなり、統計的な数値以上の存在として認識されることが難しくなりました。その影響は今もなお、社会の見えないところで尾を引いています。プロジェクトを通して、過去から現代に至る分断の歴史の中にある生を見つめ、私たちの過去、現在、そして未来を考えるきっかけになることを願っています。

カリバリー島 – 生の記憶を辿る by Kazuma Obara
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選考員からのコメント

Pauline Vermare

/gall